菊池被告人が証言
21年8月31日 NEWS
ワイヤ整列装置は、FA電子が保有していた周知技術で製作したものであった。秘密漏洩はしていない と証言。
菊池氏は、愛知製鋼の生産技術部長として部下の西畑室長と、愛知製鋼の業務上必要な新仕様のワイヤ整列装置の導入を図った。当初量産装置の製作を担当したリコーエレメックス社に見積もりを依頼した。その後極細線の専門メーカであるFA電子社の優れた技術を知って、FA電子社に新仕様を示して装置の製作を依頼したと証言した。なお警察は、両社へのこの依頼が愛知製鋼の秘密情報の漏洩に当たるとして本蔵と菊池を逮捕した。
菊池氏は、13年3月5日西畑室長同席の場で、FA電子の松永氏にこの新仕様装置の製作を依頼したところ、松永氏は自社のカタログを示してすでに類似装置の製作経験があり簡単だと回答した。マグネデザイン社の装置はFA電子が保有していた技術で製作されたもので、愛知製鋼の秘密とは何ら関係ない。4月9日事件当日のホワイトボードには愛知製鋼のノウハウが一切記載されていないことからもわかると証言した。
さらに新事実として、菊池氏は、①愛知製鋼は岐阜工場の強化を重点課題としており、愛知製鋼の業務として新仕様のワイヤ整列装置の導入を図っていたこと、および②FA電子社にその装置の製作を依頼することについて、浅野常務に報告していたことなどを、当時の書類を示しながら証言した。つまり菊池氏が西畑氏と取り組んでいた一連の業務は愛知製鋼の公認の業務であったことが明らかになった。
菊池氏の今回の証言によって、菊池氏が愛知製鋼の業務としてFA電子の保有していた技術の範囲で、新仕様装置の製作を依頼していただけであることが明白になった。そこに事件性が入り込む余地はない。

