23年9月5日 NEDOの国家Project候補として「Magnetics未来産業創出戦略」を提案

  • 23年9月5日 NEDOの国家Project候補として「Magnetics未来産業創出戦略」を提案

当社の事業戦略構想である「Magnetics開発戦略とマグネ半島構想」(添付資料1)をもとに、8月29日にNEDOに「Magnetics未来産業創出戦略」を提案しました。
日本政府は国家戦略として量子未来産業創出戦略(添付資料2)を決定し推進していますが、今回の提案は、それを磁気産業に展開したものです。
20世紀に誕生した量子論は、原子・電子の潜在力を引き出す画期的な技術です。17世紀に誕生した古典力学とそれを基礎にした産業革命により創出された商品群は、量子革命によって一新されつつあります。
20世紀は量子論を基礎にしたElectronics革命が花開き、便利なサービスが次々に誕生して豊かな世界が実現しました。しかし、その結果としてエネルギーの消費量が劇的に増え、深刻な環境問題が生じています。
Magnetics技術は、Electronics技術と融合して使用され、エネルギー効率を飛躍的に高め、エネルギー問題を解決する重要な技術です。21世紀の初頭、両者の融合技術によりモータ効率が30%から90%へとジャンプアップをしました。今後同様の革新があらゆる産業分野で期待されます。
具体的には、EVモータは75%小型化し、発電機の効率は30%から90%にアップし、電源変換機トランスは1/100に小型化し、量子コンピュータは計算速度が現行の1万倍になり、mRAM(磁気メモリ)の発明でPCメモリの発熱量は1/1000となります。
また、超電導リニアモータが普及し、エアコンや冷蔵庫の冷凍効率も10倍になることなどが期待されています。
20世紀はElectronicsの時代、21世紀はMagneticsの時代です。

参照:添付資料1添付資料2