23年5月29日 Manuel Vazquez教授が当社の美浜研究所にご来社されました

  • 23年5月29日 Manuel Vazquez教授が当社の美浜研究所にご来社されました

Manuel Vazquez教授は、IEEE(世界最大の学会、コンピュータ産業の母体)のDistinguished -Lecturer(抜群の特別講師)として、本年世界中の著名な大学(スタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校など)で講演をされています。本年5月に来日され、東北大学、信州大学、名古屋大学(24日)および京都大学(26日)で講演されました。Vazquez教授の名大での講演タイトルは、“Cylindrical Micro- and Nanowires: From Curvature Effects on Magnetization to Sensing Applications”です。その講演概要はhttps://ieeemagnetics.org/presentation/cylindrical-micro-and-nanowires-curvature-effects-magnetization-sensing-applications に掲載されています。
Vazquez教授と本蔵社長は、今後のMagnetics共同研究課題について率直な意見交換を行いました。1)GSRセンサに関するVazquez教授のコメントは、磁壁移動を押さえてスピン回転のみに着目した点が興味深い。今後の課題は、磁区構造を持たないVortex構造のワイヤの開発が課題という点で意見が一致しました。2)応用については、ナノワイヤとしては、①電圧書き込み型mRAMへの応用、②磁気Rachetによる複数メモリ素子開発、マイクロワイヤとしては、③微細GSR素子による磁気顕微鏡の高画素化、④体内温度計測用の超高感度マイクロ温度計開発、⑤超小型発電機の開発構想などについて意見交換を行いました。
今後の協力関係を確認し、今年11月、本蔵社長がマドリード材料科学研究所を訪問して行うことにしました。