1ppm磁性微粒子の検出に成功
nTメータで、Li電池正極材料に混入する鉄紛量を調査した結果、1ppmの極微小量の検出に成功(図1)しました。1ppmとは、百万分の一の意味で、10mgのサンプルの中に、直径20μmの鉄紛が1個混入していることに相当します。
Li電池は、使用中に発火することが問題になっていますが、これは、Li電池正極材料に混入する鉄紛に起因するものです。従来鉄紛量の測定が困難でしたが、当社のnTメータによって測定検査が可能になり、発火問題の解決に繋がると考えています。
なお、当社のnTメータ(GSRセンサタイプ)は、図2に示すように直径5μm~20μmの磁気微小粒子の検出も可能です。これはGSRセンサ素子が、直径10μm、長さ2mmと非常に小さく(Fluxgateセンサ素子の百万分の一の大きさ)、微小な磁性微粒子による微小空間に発する微小磁界を検出することが出来るからです。
注)nTメータには、GSRセンサタイプとFluxgateセンサタイプなどがありますが、素子の大きさが違います。